家に住みながら売却するのは不利?デメリットを強みに変える5つの方法
目次
自宅に居住中のまま売却は十分可能。売ってから住み替える売主さんは多い
家に住みながら売ることは多く行われています。
一番多いのは、家を売った売却資金を基に、住み替え先のマイホームを買うというケースですね。
ただ、居住中の物件は、不動産売却において不利(デメリット)となることがあります。一方で、売主さんが住んでいるからこそのメリットもあります。
結局、居住中物件のまま売り出すことにはメリット・デメリットがありますが、それを強みとさせるかどうかは売主さんの準備次第という側面があります。
実際に多くの取引が成立されています。居住中でも十分売却は可能です。ここでは、利点・欠点をみた上で、気を付けるべきポイントをみていきましょう。
【デメリット①】売主様のスケジュール調整が手間。内覧を敬遠される
一番のデメリットは、内覧の手間が増えることです。空室の物件であれば、買主さんの都合でいつでもその物件を内覧できます。
それに対し、売主さんが居住中であれば、売主さんの買主さんのスケジュールを合わせて内覧日時を決めなければなりません。
内覧をする買主さんは、なにも1物件だけ見るわけではありません。
内覧日には3物件程度は見ることが多く、その日に売主さんの都合が悪ければそれだけで候補物件から外れてしまいます。
間に入る仲介業者(不動産屋)が「面倒くさい…」と、居住中物件を見送ることを勧める(居住中物件は紹介しない)ことすらあります。
売却期間中はなるべく予定を開ける。特に土日は急遽内覧の依頼が入ることも
売主さんとしての心構えは、「売却期間中はなるべく不要不急の用事を入れない」ことです。
なるべく予定を開けておくことで、売却の機会損失を防ぐことができます。
土日は予定を入れたい方が多いかもしれませんが、土日こそスケジュールを空けておきましょう。
買主さんは土日休みの方が多く、例えば土曜日に不動産会社に行って、急遽内覧の依頼が入ることもあります。
売主さんとしては、せっかくの土日にお出かけしたいと思われるかもしれません。ただ、売却を成功させるためには、できるだけスケジュールを空けてくださいね。。
【デメリット②】生活感が出て古臭い印象を与える。汚れや匂いに注意!
ではいつでも予定を空けておけばよいかというと、それ以外にもデメリットがあります。
それは、売主さんがそこに住んでいる場合には、家具や冷蔵庫などいろんな荷物がまだ家の中にあるということです。
他の物件が空室だった場合、居住中物件だけ生活感が出てしまうことで、買主さんが古臭いという印象を持ってしまうことが少なくありません。
また、匂いや汚れというものも目立ってしまいます。
例えば、買主さんの趣味と異なるインテリアなどが置いてあるだけで、物件自体は悪くないとしても「この物件はなんとなく違うな…」と感じてしまうこともあります。
掃除・整理整頓を心がける。水廻り設備や第一印象を決める玄関は念入りに
不動産売却を開始すれば、まず、簡単にできる掃除や修繕はしておきましょう。
特に、水廻り設備は買主さんが最も気にする部分の一つです。キッチンや浴室、洗面化粧台などは念入りに掃除しておきましょう。
また、できるだけ整理整頓して、例えばリビングには余計なものを置かず、広く見せるように心がけたいところです。
ゴチャゴチャとした部屋や、大きな物が置いてあるだけで部屋が狭く見えてしまうものです。
さらに、買主様は玄関に入って一瞬で物件の第一印象を決めるものです。玄関は最初の印象を決定づける場所なのです。靴は靴箱など見えないところに置いておく配慮も欲しいところです。
【デメリット③】ゆっくりと細かい部分まで確認できない・しづらい
売主さんがいる物件は、細かな部分まで見ることができないというデメリットもあります。
例えば冷蔵庫があればその裏側の状態を確認することができません。
隠れたところというのは、どうしてもネガティブに感じてしまいがちでマイナス方向に捉えられてしまいます。
また、内覧中は売主さんが立ち会うため、売主さんに遠慮してクローゼットの中を落ち着いてみることができないなど、細かい部分をチェックしにくいこともあります。
結局、「あの物件ってよく分からないね」となって購入見送りとなる可能性があるのです。
売主さん自らクローゼットを開けて「ご遠慮なくご覧ください」
大型家具や家電を動かすことはなかなか難しいことです。どうしても隠れた部分があるのは仕方がありません。
ただ、買主さんが気にするクローゼットの大きさや奥行きなどは、積極的にご覧いただく姿勢が望ましいでしょう。
買主さんや仲介業者さんはどうしても売主さんに遠慮しがちになります。「ご自由にどうぞ」と言われても、やはり躊躇してしまいます。
できれば、売主さん自らクローゼットを開けて「ぜひごゆっくりとご覧ください。他にも気になる点があればどんどんおっしゃってください」とリラックスさせる雰囲気を作ることが一番効果的です。
そうすることで、買主さんは「この売主さんは、物件について包み隠さず教えてくれる」と印象が良くなる効果も見込めます。
【メリット①】家具・家電が配置され生活イメージが湧きやすい
生活感があるというデメリットの反面、整理整頓してすっきりした部屋を作ればそれはメリットになります。
家具や設備が配置されているため、生活イメージが湧くのです。「こんな素敵な部屋になるのね。この物件良いなあ」と思ってくれるということですね。
空室の物件は、良くも悪くもガラーンとしています。そんな中で、清潔感ある家であれば、家具や家電が置かれているといい意味で印象に残りやすくなります。
クローゼットなどの収納も、実際にモノが入っていれば「これくらいの量が入るのね」と分かりやすく、納得感が生まれやすくなります。
【メリット②】売主さんに直接会える。どんな人が使ってきたか分かり安心
居住中物件は、売主さんと買主さんの都合を調整して内覧を設定する手間はありますが、逆に売主さんに会えるというメリットがあります。
空室物件をご覧になる買主さんは「この物件、どんな人が使ってきたんだろう…」と不安になることが少なくありません。
空室物件の場合、売主さんと初めて会うのは多くの場合に契約時です。それまでは、売主さんと直接お会いする機会はありません。
だからこそ、居住中物件はこのチャンスを大いに生かしたいものです。
ご内覧の際には、買主さんと良好な関係を築きましょう。特に、売主さんだからこそ知り得るワンポイント情報はとても喜ばれます。
例えば、近隣住民との関係性(ご近所づきあい)や、前面道路の交通量、治安、近所にお子様がどれくらいいるか、ゴミ出しの注意点など、世間話が効果的です。
良いことだけ言って売り込むのはNG!マイナスポイントも伝えると好印象
逆にやってはいけないこと(印象が悪くなること)は、積極的に売り込むことや、いいことだけしか言わないことです。
良いことだけしかいわないと、「なにか隠しているんじゃないの?」「売り込もうとしてる?」と警戒される場合があります。
良いことばかりではなく、ちょっとしたマイナスポイントも伝えることで、誠実な売主さんという好印象を持ってもらえるでしょう。
また、冬なら暖房、夏ならクーラーをつけて内覧の環境を良くしておくことも買主さんや買主さん側の仲介業者(不動産屋さん)に良い印象を与えます。中には、落ち着いた音楽(BGM)を流す方もいます。
気遣いのある内覧は、買主さんも良い印象を持ちます。ちょっとした気遣いが安心感を与えるものです。
ぜひ、買主さん側の気持ちに立って、素晴らしい内覧としてくださいね!
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